Maroc Jun/04
モロッコ 2004年6月
大変お待たせしました! 雑誌TVBROS.で大好評だった「モロッコ・エキゾ夢紀行」の料理ページのフルカラー版の登場!
モロッコには過去に2ヶ月程滞在してるが、こと食に関してはあまりイイ思い出がなかった。最初はクスクスやカバブやタジン(独特の土鍋を使った蒸し煮)を喜んで食べてたけど、一週間程して肉の脂で腹を壊し、ベッドの上で数日間のたうち回り、終いにはフランスパンにチーズとリンゴ挟んでしのぐはめになった。こう見えてもオレ胃が繊細なのよ...。
でも今回は10日間の短い日程だったので今まで食べたことないモノばかり食おうと決め、その上某編集部から取材費と称して飲み代をせしめていたので、毎日高級レストランに入り浸り。そしたらモロッコ料理ってこんなに美味かったっけと目から鱗が落ちる思いの毎日。どの国にも奥深い料理文化があるんだなあ。
マラケシュでは迷路状の旧市街にある邸宅を改装したパレス・レストランDar El Baroudを訪ねた。噴水が流れ、楽師達がアラブ・アンダルシア音楽を生演奏する店内で、牛をサフランやシナモン、クミンなどのスパイスやプルーンとともに素焼きの壺で時間をかけて煮込んだクラシカルな肉料理を頼む。よく冷えた地元産ロゼワインと一緒にいただきます。う~ん、かなり重いけど、香り高いスパイスと肉の味の濃さはモロッコならでは。
海沿いの街エッサウィーラでは大西洋で捕れる魚三昧。ジャパニはやっぱり魚ですよ。シャコにアンコウにイワシにタイ、魚市場で好きなだけ買って、炭火焼き屋に持ち込んで焼いてもらうことも出来るけど、旧市街に手書きメニューのいかにも美味そうなレストランLe Patioを発見。リゾート地で外国人も多いだけにプロヴァンス料理やイタリア料理の影響を受けたローファットでヘルシーな料理が中心。タラやエイなど淡泊な魚をオレンジや洋ナシと一緒に煮込んだタジンやタラをタイムとサフランで軽く煮たブイヤベースなんて東京のモロッコ料理店じゃ見たことないぞ。
どちらも予算は一人4~7,000円と日本並み、でも量は日本の倍以上。味のエキゾ体験を求めるなら一度は行くべき!