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istanbul 1 Jul/02

イスタンブール 1 2002年7月

食べ物の美味い国を幾つかあげろと言われたら、フランス、シンガポール、ベトナム、そしてトルコだな。トマトやオリーブオイル、チーズを中心に羊や鶏肉、イワシ、インゲンにナスにズッキーニ、マッシュルーム素材が豊富だし安い。レストランや定食屋、スープや粉もの専門店など町を一ブロック歩けばありとあらゆる食べ物屋にあたる。よく貧乏旅行者が「トルコ料理は全部トマトばっかりで飽きちゃって」なんて言ってるけど、それはそういう店しか行ってないだけで、実際はこんなにバラエティあるのだ!オレは7回イスタンブールに行って通算7ヶ月くらいいるけど、まだまだ食べたことがないモノだらけなんだ。総菜屋の計り売りなんか100種類くらいあるからね。今年も秋にイスタンブール行くつもりなんで、一緒に食べ歩き したい人はメール下さい。

istanbul001.jpgこれは旧市街の魚レストラン街、クムカプの居酒屋、今晩のメニュー。大きな盆に小皿を並べて、持ってきてくれる。「インゲンのトマト和えと、羊の脳みその湯がきと、ナスのペースト、以外全部くれ!」なんて言ってみたい!夏は野外にテーブルと椅子を並べてて地酒ラクを飲みつつ、ジプシー音楽家の生演奏を聴きつつ、ゆっくり楽しもう。こうした前菜系はたいてい3,000,000~6,000,000トルコリラ(200円~400円)程度。メインディッシュの魚一匹とか伊勢エビとか頼むと20ドルくらいするぞ!
istanbul002.jpg旧市街の地元オヤジ専門居酒屋Ozlerも夏は外にテーブルを出し、オヤジ達が衛星放送でサッカーを見てる。これはトマトと唐辛子のペースト、エズメ。パンにつけて食べる。250万トルコリラ(180円)。
istanbul003.jpg同じくOzlerの羊飼いのサラダ。トマトとキュウリ、イタリアン・パセリとタマネギを細かく刻んで、オリーブオイルと酢、塩をふって食べる。
istanbul004.jpgカバブ盛り合わせって言っても二種類くらいしか見えないか、スマン。羊のシシ・カバブと鶏のシシ・カバブ、挽肉のカバブなど、上に乗った焼き緑唐辛子もうまい。これはさすがに800万TLくらいかな。560円。
istanbul005.jpg新市街のイスティクラル通りで食べたアナトリア料理の郷土料理。名前忘れた。コレ作ってる店はたいてい入り口付近におばちゃんがあぐらかいて生地を練ったり、拡げたりとデモンストレーションしてるからわかるはず。旧市街のスルタンアフメットのトラム駅からチェンベルリタス駅方面に右側を歩いていると通り沿いに大きな店があるよ。具は高菜に似た野菜に煮付けや羊のチーズ(バヤズ・ペニール)など。300万TL(210円)
istanbul006.jpg同じ店でロールキャベツ。中身は羊ながら味はまるっきり日本と一緒。違うのは無糖のヨーグルトがかかってること。ヨーグルトはトルコ人にとって味噌みたいなもので、彼らに言わせれば、ヨーグルトに砂糖やフルーツを入れる我々のほうがおかしいってことだ。値段忘れた。
istanbul007.jpgここも同じ店で、これはトルコの卵とじメネメン。トマトやピーマンをバターで炒めて、塩こしょうして最後に卵を閉じる。好みでチーズ入りも美味いぞ。メネメンはレストランより、パニーニとか売ってるキオスクでオヤジに作ってもらうのも悪くない。
istanbul008.jpg 同じ店のテーブルの上にあった調味料ね。左はオレガノ。肉にかけるんだな。右は唐辛子を塩に漬け込んだプル・ビベール。これはどんな料理にも重宝するんでオレはキロ単位で買い込んで冷凍保存してるよ
istanbul009.jpg最近はコンビニでも売ってるトルコの伸びるアイス。ドン・ドルマ。バニラとチョコとピスタチオ味。200万TL(140円)
istanbul010.jpg居酒屋の定番、インゲンのトマト煮。300万 (210円)
istanbul011.jpg同じく居酒屋の定番メニューの一つ、ムール貝のトマト煮。ムール貝は衣をつけてフライにしたり、下にあるように米と一緒に炊き込んだり、どれも安くて美味い!
istanbul012.jpg アンチョビ(カタクチイワシ)のスモークを酢漬けにしてディルを添えた、いかにもなラクのつまみ。居酒屋やラクのことをもっと知りたい人は「とびだせジャパニ」を読んでね。
istanbul013.jpg これも居酒屋にて。マッシュルームとオリーブのマリネ。トルコのマッシュルームは小さいけど、フランスのマッシュルームみたいに濃い出しが出るんだ。日本のマッシュは完全にスポイルされてるのが残念。総菜屋でこれをパンに詰めてもらってサンドイッチにして食べたら美味かった!
istanbul014.jpg少しは店に儲けさせてやるか。中アジのフライね。アジはやっぱりアジの味なんですが....これで7~800円くらいしたのかなあ?
istanbul015.jpgトルコにはピザもある。これは挽肉とチーズのピザ、クイマル・ペニール・ピデ。ホテルの隣の頑固オヤジのやってる粉モノ専門店で。300万(210円)。
istanbul016.jpgオレの大好きな「トルコの中身汁」こと、羊の胃袋のスープ、イシュケンベ・チョルバ。これは都内のトルコ料理屋でもなかなか飲めないぞ。イスタンブールでも専門店を探すしかない。ただ酒飲みのオヤジ連中に聞けば、ほろ酔い機嫌の夜中過ぎに連れて行ってもらえるはず。胃袋だから勿論クセはあるけど、酒の入った胃にしみるんだ。ニンニクを漬け込んだ酢とプル・ビベールをかけてパンを浸して食べる。150万(105円)。ああまた飲みたい!
istanbul017.jpgまたまた居酒屋メニュー。ムール貝とオリーブのマリネにディルを乗せたモノ。こういうのを見ると、「トルコ料理がトマトと羊だけ」なんてのがいかにデマかわかるでしょう。ムール貝のドブ系の苦みとオリーブの酸っぱさ、ディルの歯磨き粉っぽい青臭さがナイスマッチ!
istanbul018.jpg居酒屋メニュー。白インゲン豆のオリーブオイル・マリネ。こういう単純な料理は完全自給自足が出来る農業国トルコならではだよね。でも農薬とかすごそうだけど。美味いから許す!
istanbul019.jpgたまにはメインディッシュも。これはもちろん以下リングね。下のソースはヨーグルトにニンニクを入れたモノ。
istanbul020.jpgギュベッチという鉄皿オーブン焼き料理。中身は小エビとトマトソースとチーズ。グツグツ言ったままサーブしてくれます。エビの出しが出てます。これはいくらくらいしたんだろう。居酒屋はメインディッシュの値段をメニューに載せてないんだよね。まあ酒まで込みで二人で2000円くらいで腹一杯。流しのジプシーにも100円くらいあげよう。クムカプのレストランはチェンベルリタシのホテル・hotel legendのレセプションで「我々ジャパニだけでもボラナイ店」と言って紹介してもらった。ちなみに歩いて15分くらいなのに店のワゴン車が送迎までしてくれた。
istanbul021.jpg道端で売ってるムール貝のご飯詰め。レモンを搾って食べる。一個20円~30円くらい。5個くらい続けて食べちゃうよ。
istanbul022.jpgBu ne? (これは何?)青唐辛子やナスをオーブンで焼いた上にヨーグルトをかけたモノ。トルコの味噌キュウとでも言いましょうか。これも居酒屋メニューです。

目玉オヤジの冒険

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映画「アメリ」好きのファンシーなボクちんは、アメリの父親のノームにインスパイヤされ、目玉オヤジと旅をすることにしました。長い目で見守ってやって下さい。

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イイ顔のオヤジ達

istan1.jpgLES HOMMES QUI PASSENT通り過ぎるオトコ達
世界の街角で出会ったイイ顔のオヤジ達をワタクシなりの偏愛を込めて紹介します。

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201003-13-20-c0008520_23282788.jpgSALAM JOURNAL
私 サラーム海上が日々作った料理とそのレシピとその他日々の暮らしなどをお伝えするメルマガです。
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