サラーム通信110430 春のフルーツサラダ

ほんの二週間前には暖房が必要だったのに、この数日は初夏のように暖かくなってます。気づくとゴールデンウィークですね。皆様いかがお過ごしでしょうか？　

もう二週間も前の話ですが、福島県岩瀬郡岩瀬牧場「さくら祭り」にDJ＆トークで出演して、その帰りに郡山に一泊してきました。

4/10の高円寺で行われた脱原発のデモに参加して、TWITTERでの反原発、脱原発の盛り上がりを見ていると、福島はその最前線なんじゃないかと勝手に思っていたのですが、牧場だけでなく、郡山の町に行っても「反原発、脱原発」の文字は一つも見なかったのは驚きでした。

郡山の町はいつも以上に静かで、居酒屋に入ると、隣のテーブルで地元のおばちゃん四人が「私達は水道水でいいわよ！」、「誰々さんは31km地点でどうしたらいいのかね」とか、なかなかやけくそでアナーキーな会話が繰り広げられてました。

それを聞いて、今回東北で初めてミネラルウォーターを買いました。居酒屋の氷や料理には水道水が使われていただろうし、歯を磨いたのは水道水で済ませたけど。なんでこんなに水の美味い所で工場で作った水を買わなければならないのか。インドやエジプトにいるような気分になりました。

翌日は郡山のコミュニティーfmにゲスト出演させていただいたのですが、番組中、定時になると「ただ今の環境汚染情報　郡山市では2.4μSV/H、いわき市では0.3μSV/H」などと、まるで天気予報か交通情報のように放射線の数値を淡々と読み上げているのが印象的でした。本当に必要な情報なのだなあ。東京、いや全国のラジオでもそうした情報が流れるようになるのだろうか？　町には屋根の瓦が落ちてしまってブルーシートを屋根にかぶせてある家が目立ちました。お墓の石も倒れまくってました。墓石は三年、屋根の瓦は2年待ちだそうです。

東京に戻ってからは、レベル７の状況下、放射線が日常的に降り注ぐ、現実を皆さん同様に生きています。水道水を飲んで本当に大丈夫なのだろうか？　魚や野菜を食べ続けて大丈夫なのか？　雨の日に外出は出来るだけ避けたほうがいいんじゃないか？ 小型の発電機やガイガーカウンターが一家に一台あったほうがいいんじゃないだろうか？　と日々の生活において様々な疑問がわき起こります。でも、少なくとも政府やメディアの発表を鵜呑みにせず、自分自身で考えて判断するという、人間として必要な能力が個々に問われるようになったのは良い事ではないか、とも思っています。

被災地の友人が「今までの人生は、明日からの日々の為の壮大な予習だったような気がします」とネットの日記に書いていました。無断転載すみません。僕はこの言葉に何か本能的に共感しています。その「明日」がどんな明日なのか、何が待っているのか想像もつかないし、意味もわからないのですが、"That's RIGHT!" "C'est Vrai!" "そのとおり！”と返信しておきました。　　

さて、今宵は「ヴァルプルギスの夜！」5月はサラームのイベントが続きます。

4.30 Sat. World Peace @下北沢MORE

今日ですよ！ 下北沢MOREにておなじみL?K?OとベリーダンサーTANiSHQとのパーティーWorld Peaceを行います。DJは二人だけなので、たっぷり回しますよ〜！ トルコ帰りのL?K?Oはトルコ風呂セットで行くそうです。今宵はヴァルプルギスの夜です！　都心の魔女達は大集合お願いします。もちろんヴァイキングやエフェンディ、サヒーブ、旦那衆も大歓迎です！

5.1 Sun. exotic mood @心斎橋Club Stomp

5月1日日曜は大阪心斎橋のClub Stompで一年ぶりにDJ、楽しみです。関西のエキゾ音楽好きは是非お越し下さい！　僕は二回回す予定です。

5.3,4,5 ヨシダダイキチ 心意気でインド音楽を聴くワークショップ＠サラームバワン

三日連続集中講座「ヨシダダイキチ 心意気でインド音楽を聴くワークショップ」を行います！

インド音楽も、しみったれたウンチクが多いですが、、何はともあれ芸能なんで、ウンチク以前に「心意気！」なのだ！

インド音楽は本来、客席から「キャーバーテ！(何てこったい)」、「アハハ〜(染みるねぇ〜)」など、色々な「かけ声」がかかり、ミュージシャンも、それに命がけで応える、、という音楽なのだ！
日本でいうと歌舞伎や文楽の「待ってましたっ！」、「..ニッポンいち！」みたいな「粋に楽しむ芸能」なのだ！

インド音楽の色々なキャーバーテ・フレーズをヨシダダイキチが、命がけで実演、説明し、実際に「キャーバーテ！」..を心意気で言ってみるワークショップです。

5.7 Sat. "TECH TAB / LA FUNK" @SUPER-DELUXE西麻布

久々にSUPER-DELUXEで回します。「エキゾ音楽で踊りたいけど、オールナイトはキツい」と言う方、世田谷や杉並は遠いと言う方、是非よろしくお願いします。

5.14 Sat. Love your〓peacock  @原宿bonobo

原宿と代々木の間の隠れ家バーBONOBOで初めてDJします。

5.20 Fri. Midnight SouQ vol.4 ＠東高円寺GRASSROOTS

おなじみ東高円寺GRASSROOTSでのサラームのDJパーティー「真夜中のスーク」。四度目の今回も森田潤（BLACKMADRASS）さんをゲストDJに迎えて、開催致します。

5.22 Sun. 聖者の宮廷楽器考＠和光大学ぱいでいあ

聖者の宮廷講　第十二講 聖者の宮廷楽器考：ハルモニウム・ダフ・バェンジョーの由来を尋ぬるに
「ごあいさつ」
東日本大震災（合掌）により第11講「聖者の宮廷巡行考」の休廷を余儀なくされた聖宮講は、きたる5月22日、第12講としてスーフィー音楽のみならず様々な南アジア音楽に不可欠な楽器ハルモニウム（箱形小風琴,harmonium）の出自に迫ることから活動を再開します。
今回のチーフゲスト岡田恵美氏（東京藝術大学音楽学部 楽理科助手）が、いまやインド音楽の日常楽器として認識されているハルモニウムの誕生、渡来、迫害、復権の物語を、インド古典音楽を修めた鍵盤楽器研究者として説き明かしてくれるでしょう。
サラーム海上は最も原始的かつ呪術的な一枚皮の太鼓ダフdaffの様々な演奏現場を、村山和之は生誕百年を迎える大正琴の南アジア混血楽器バェンジョーbenjoのパキスタンにおける現状をご紹介いたします。
野上郁哉は、2010年度の南アジアにおけるスーフィー音楽界の動向を自身の研究成果と併せて報告します。
なお、今回から和光大学より「酒」を伴う懇親会の開催をこの会場では禁止と通達されました。常に大学側と意思疎通を心がけ、会場の使用法も守り改善して三年間模索してきた聖宮講としては青天の霹靂ではありますが、茶話会程度のノンアルコール宴会を一時間ほど開いて交流し、気が合った講の者同士でより深い神秘主義道場である「酒場」へ向かうのもよしでしょう！またよりいっそう楽しい場にしてゆきましょう！
（文責：村山和之）

2011年5月22日（日曜日）
午後12時半開扉　1時開講　5時閉講
和光大学ぱいでいあビル5階
小田急線鶴川駅下車徒歩3分（マルエツ隣）
入場無料・参加自由
講演・口演　：岡田恵美、サラーム海上、村山和之、野上郁哉
主宰連絡先：サラーム海上 salamuna@chez-salam.com + 村山和之　murayama@wako.ac.jp

そろそろ料理レシピに行きましょうか！

今回は簡単ですよ。旬の果物のサラダです！　豊作なのか、それとも放射線風評被害のせいか、今年はイチゴが激安です。行きつけのスーパー、パワーラークスではとちおとめが4パックで590円でした。サラームバワンにお越しいただく約20名のお客さんに出すのに丁度良い量だ。こりゃ買わねば！　旬の果物はそのまま食べても美味しいけれど、全部一口大に刻んで、グラニュー糖とキルシュをかけておくだけで、錬金術のように別物の味になります。フランスに留学していたときはイチゴやサクランボ、オレンジやフランボワーズが安かったのでほぼ毎日作っていました。果物が高い日本ではこの季節にしか作れません。安いイチゴを見かけたら是非作って下さい！

材料：５人分

• 旬の果物
• イチゴ・1パック
• グレープフルーツ・1個
• バナナ・2本
• メロン（またはスイカやパパイヤ）適宜
• レモン汁・1/4個分
• グラニュー糖・大さじ１
• キルシュ・大さじ１
• スペアミントの葉・お好みで数枚

作り方

1. 全ての果物からヘタや皮をむき、実を一口大に切り分ける。
2. 大きめのボウルにカットした果物を入れ、グラニュー糖、キルシュを振り、混ぜ合わせる。
3. 冷蔵庫に入れ、時々かき混ぜながら、1時間ほど冷やす。
4. ガラスの小皿などに盛りつけ、ミントのみじん切りを振りかけていただく。

＊果物はこの他にもオレンジやリンゴ、キウイフルーツ、ザクロなど、何を入れても良いですが、バナナとレモン汁は必須です。

以上、今回は本当にイベント情報ばかりで失礼しました。

本日の今頃は沢山の方々が渋谷で行われている脱原発デモに参加しているとは思いますが、僕は自宅で仕事中です。デモはまだまだ先が長いと思いますので、自分のペースで参加したいと思っています。

皆様もすこやかなゴールデンウィークをお過ごし下さいませ。

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