サラーム通信20100717
モロッカンサラダ
サラームアリクム&暑中お見舞い申し上げます。
暑いですねえ!
僕は基本的に夏が好きなのですが、自分の部屋に冷房がないもので暑さが本当にこたえます。そんな中でもこれから月末にかけて楽しいイベントが盛りだくさんなので、幾つかご案内させて下さい。
さて、twitter等で何かと話題になっているドキュメンタリー映画「ベンダ・ビリリ!〜もう一つのキンシャサの奇跡〜」を昨夜見てきました。
主人公達はキンシャサの路上で暮らすオヤジ音楽家達。子供の頃に予防接種を受けられずに小児麻痺になり、車椅子で生活している。家もないし、ベッドは路上のダンボール、それでも歌を作って歌い、ホームレスの少年達を非行から救い続けている。そんな彼らのバンド、スタッフ・ベンダ・ビリリがフランス人の映画監督二人と出会い、アルバム制作を始め、5年をかけてワールドワイドCDデビュー。そしてヨーロッパツアーを行い、行く先々で聴衆を虜にするというお話。アフリカン・ドリームとでも言いましょうか!
キンシャサの路上生活はこれ以上ないくらい悲惨なのに、主人公リッキー達の底なしの陽気さが次々と起こる災難をも笑い飛ばしてくれます。リッキーに拾われた少年ロジェも5年間の間におどおどした少年からバンドを支える大黒柱に成長していて、この映画を見たら、この秋の彼らの初来日公演に必ず行きたくなるはずです。
というわけで、今回紹介するサラームのイベント第一弾はそのスタッフ・ベンダ・ビリリ絡みのトークショーです。なんと招聘元(株)プランクトンの川島恵子社長がゲスト参加していただけることとなりました! ビリリ来日実現に向けて(なんと言っても車椅子のメンバー4人と総勢十数名がフランス語かリンガラ語かキコンゴ語のみ、その大所帯で三週間の日本全国ツアーって、想像しただけで大変そうでしょ!)の極秘エピソードを沢山伺えるはずです。
7.24 Sat. エキゾ夢紀行 スタッフ・ベンダ・ビリリ予習編
梅雨も明けそうな7月24日土曜の夜、渋谷アップリンクファクトリーにて、よろずエキゾ音楽ライター サラーム海上のビデオ上映会「エキゾ夢紀行」を行います。
今回のお題は、そして9月の初来日が早くも話題となっているコンゴ発車椅子ロッカーStaff Benda Bilili(スタッフ・ベンダ・ビリリ)を中心にしたアフリカ音楽です。昨年秋に彼らのライヴを見てきた音楽評論家の松山晋也さんを迎えて、松山さんが撮影された彼らのヨーロッパデビューの映像を交え、 スタッフ・ベンダ・ビリリの魅力に迫ります。
その他、“砂漠のブルース”の仕掛人ジャステイン・アダムズとガンビアの一弦フィドル奏者ジュルデー・カマラ、更に“アフリカン・フォーク界の新しい宝石”と言われるブルキナファソのヴィクター・デメら、この秋来日する旬のアフリカ系音楽家達、更に届いたばかりの最新のアフリカ音楽の映像をたっぷりと紹介します。
7/24(土)18:30開場/19:00開演
出演 :松山晋也(音楽評論家)
ゲスト:川島恵子((株)プランクトン代表取締役)
聞き手:サラーム海上(よろずエキゾ風物ライター)
予約¥1,800/当日¥2,000(共に1 ドリンク付き)
アップリンクファクトリー渋谷
東京都渋谷区宇田川町37-18 トツネビル1F
tel.03-6825-5502 fax.03-3485-8785
http://www.uplink.co.jp/
ご予約は factory@uplink.co.jp
7.30 Fri. OMFO at MIDNIGHT SOUQ vol.1@Grassroots
そして7月末の週末は、東高円寺Grassrootsで新パーティー「Midnight Souq ミッドナイト・スーク」を始めます。
アラビア語で「市場」を意味する「スーク」ですが、この際「スター・ウォーズ」に登場する惑星タトゥーウィンのモス・アイズリー宇宙港の酒場をイメージして下さい。様々な星系から来たエイリアン達が集ういかがわしい場所。オリエント音楽やインド音楽にこだわらず、アフロでもラテンでもハウスでもテクノでも、サラーム周辺の妖しい人達に登場いただきます。
その第一弾、7月30日はゲストにGrassrootsでおなじみのShhhhh.....と、スペシャルゲストには中央線沿線に逗留中のアムステルダム在住ウクライナ人エレクト(ーん)ロニカ音楽家O.M.F.O.(Our Man From Odessa)。そして、かねてからO.M.F.O.の音楽への愛を公言していたベリーダンサーのTanishqがO.M.F.O.とともにセッションを行います。
7/30 Fri. 23:00~ ¥1,500/w1d
DJ: サラーム海上
Guest DJ: Shhhhh....(Grassroots Tribe)
Special Guest DJ & Live: O.M.F.O.(Our Man From Odessa)
Bellydance Session: TANiSHQ
GRASSROOTS
1-6-12, Koenji-Minami, Suginami-ku, Tokyo
03-5378-0418
O.M.F.O. (Our Man From Odessa)
O.M.F.O.「オデッサから来た男」は東西冷戦末期に黒海の港町オデッサからアムステルダムに移住したウクライナのナイスガイ、ゲルマン・ポポフのユニット。アゼルバイジャンやウズベキスタン、ウクライナなどコーカサス〜中央アジアの民俗楽器を現代のテクノ・サウンドと組み合わせ、三枚のアルバムをリリース。その脱力系民謡トロニカは映画「ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習」にもフィーチャーされた。今回二度目の来日にして日本初公演。DJ+牧童笛という珍セットでフロアは悶絶必至! www.omfo.net
今月9日に下北沢MOREで行ったOMFOのライヴ写真はこちらです。牧童の笛とシベリアの口琴、歌まで披露してくれた中央アジア〜ロシアな選曲でした。
7.31 Sat. OMFOが語る中央アジア ホーリーマウンテンズ@サラームバワン
7月のサラームバワンは、中央線に長期滞在中のOMFOことゲルマン・ポポフが登場。ウクライナから中央アジア・カザフスタンを経て、アムステルダムに移住した彼が長年集めてきた映像を元に中央アジア伝統音楽/宗教音楽について語ります。知られざるシャーマニックな中央アジア音楽を堪能出来るレアな機会です。中央アジアと言えばスイカ。サラームバワンは冷房がないので、夏の間のみ夜の開催となります。
7/31 Sat. 19:00~ ¥1,500/飲み物とスイカ付き
出演: ゲルマン・ポポフ(OMFO)
会場:経堂サラームバワン
完全限定15名:ご予約はsalamuna@chez-salam.comまで。
8.3 Tue. 放浪芸をめぐる旅 インド アルメニア 日本@アサヒ・アートスクエア
こちらはアサヒビールの「すみだ川アートプロジェクト連携プログラム」の一環として、僕と音楽・映像プロデューサー市川捷護さんのトークショー、そして来日中の大道芸楽団「ラジャスタンルーツ」のミニライヴのセットです。開場までの時間には市川さんが制作された小沢昭一氏の名作ドキュメンタリー「日本の放浪芸」の一部を上映します。こちらはなんと入場料無料です!
『放浪芸をめぐる旅 インド アルメニア 日本』
日本の放浪芸と、その源流にあるといわれるインド、アルメニアの芸能の関係にスポットをあてたトーク。8/4、ロビーコンサートに出演するラジャスタン・ルーツのデモンストレーションも贅沢に交えておくる特別プログラム。
8月3日(火)18時00分「小沢昭一の日本の放浪芸:訪ねて韓国インドまで」他より、抜粋映像を上映 19時00分 トーク&デモンストレーション スタート
会場:アサヒ・アートスクエア(東京都墨田区吾妻橋1-23-1 スーパードライホール4階)
料金 無料(1drinkオーダー制)
ナビゲーター サラーム海上(よろずエキゾ風物ライター/DJ/和光大学ぱいでいあ講師)
ゲスト 市川捷護(音楽・映像プロデューサー)
アーティスト ラジャスタン・ルーツ(インド・ジャイプルを拠点とする音楽者集団)
お問合せ:アサヒ・アートスクエア http://arts-npo.org/aas/
モロッカン・サラダ
今回のサラーム通信は今までで一番簡単なレシピです。7月に入ってから、僕が毎日のように作っているモロッカン・サラダを紹介します。用意するのはトマトとキュウリと玉ねぎと、あればパセリやミントなど。細かくさいの目に刻んで混ぜ合わせてオリーブオイルと塩、クミン、胡椒、レモン汁で味付けするだけです。クミン一振りがモロッコらしいエキゾティックな香りと味を醸し出します。フードプロセッサーにかければガスパチョにもなります。
【材料】
- トマト・中2個・1cm角のざく切り
- キュウリ・1本・1cm角のざく切り
- 赤玉ねぎ・中1/4・粗みじん切り(通常の玉ねぎなら刻んでから水にさらし、混ぜる直前にしっかり水切りしておく)
- パセリ、ミント・適宜・みじん切り
- クミン・小さじ1/2
- 塩・適宜
- レモン汁・1/4個分
- オリーブオイル・大さじ3
【作り方】
- 刻んだ野菜を全てボウルに入れて混ぜ合わせ、塩、クミン、レモン汁で調味する。
- オリーブオイルをたっぷりかけて軽く混ぜ、冷蔵庫で冷やして味をなじませる。
- 飾りにミントやパセリの葉を散らして供する。
そして、9月中旬に開催予定のサラームのモロッコツアー「モロッコ グナワと伝統音楽を巡る11日間の旅〜グナワでレッツ・トランス〜マラケシュ、エッサウィラ、フェズ、サハラ砂漠で楽しむ伝統音楽スペシャルコンサート」もまだまだ参加者絶賛募集中です!
というわけでこれからイベントが続きます。暑いですが、どこかでお会いできればうれしいです。
よろしくお願いします!