サラーム通信100927エビのオリーブオイル煮

サラームアリクム。
先週木曜に二週間いたインドから戻りました。インド（デリーとジャイプール）は雨期だったので、湿度は高いものの気温は東京のほうが高いくらいで、冷房は必要ながら、意外と涼しいなあと思っていたら、東京に戻るといきなり20度前後で寒〜い！　部屋に三台も出ている扇風機が寒々しいくらいです。

さて、恒例のサラーム通信です。
今回のインド旅行は、予定していたモロッコへの団体ツアーがエアチケットの問題で急遽キャンセルとなってしまい（申込みいただいた方には申し訳ありませんでした。）、突然二週間の予定がぽかんと空いたので、直前になり渡航を決めました。
音楽祭などが続く年末年始とは異なり、雨期の9月には音楽イベントなどはないとは知っていたのですが、たまには何もしないインドも良いだろうと、ジャイプールでもデリーでも友人宅に滞在し、自炊したり、プールで泳いだり、友人夫婦の息子と遊んだり、1年分の服を買ったり、映画を見たり、DJをしたり、まあ本当に休日を過ごしてきたわけです。

のんきな日々の中でも、一つ大きなミッションがありました。それは我が家サラームバワンのカーテンを特注し、日本に郵送することでした。
我が家の廊下とリビングの窓はそれぞれ幅が三間、それに西側に一間と合わせて七間もあるのです。これまでは大家さんが残しておいてくれた明るい灰色のカーテンを使っていたのですが、灰色ではどうも我が家らしくない。しかし、七間分のカーテンを日本で買うとなると大変な金額になってしまうし、大きな窓は一間のカーテンを横に三枚ずつ貼り合わせることになり、工賃もかかる。しかも日本製には僕の欲しいビビッドなピンクや赤や紫のカーテンなどない。そこでインドの無印良品ことfabindiaでカスタムメイドしてもらうことにしたのです。
生地選び、テイラーへのオーダー、受け取り、日本への郵送の顛末は僕のブログをお読み下さい。
http://salamuna.exblog.jp/15156328/
http://salamuna.exblog.jp/15156984/

なお、カーテンを入れた20kgの小包は日本郵便のEMSのwebトラッキングによると、27日午後現在、日本の通関を無事通過し、現在東京に向けて運搬中です。明日午後には我が家に届きそう！

さて10月のサラームのDJやトークの情報です。

10.9 Sat. DISKO Variété@渋谷JZBrat

伊藤陽一郎君と大石ハジメ君、サラームが渋谷JZ Bratで新パーティー「DISKO Variété」をスタートします。第一回は更にクボタタケシ、KTa★brasilの両人と、ダンスにおなじみTANiSHQを迎えて10月9日土曜。よろしくお願いします！

DISKO Variété
どこか見知らぬ秘境の街でひっそりとオープンした秘密クラブ、DISKO Variété。
そこで繰り広げられているのは、世界各地のあらゆる音楽が一堂に会するジャンルレスかつボーダレスな宴……何が飛び出すか予測不能な一夜を見逃すな！

10.10 Sun. サラームバワン004「寺原太郎が語るインド古典音楽キャーバーテ！ vol.2」

暑い夏も終了し、ピンク色のカーテンが届くのでサラームバワンでのイベントを再開します。

バーンスリー奏者 寺原太郎が秘蔵の人間国宝級演奏家達の名演映像を大型スクリーンに投影しながら、インド音楽の楽しみ方を一から指南する人気講座「インド古典音楽キャーバーテ！」

インド古典音楽のツッコミどころ、ウナリどころ、アングリどころをじっくりと解説してくれます。この機会に長年の謎を解明しちゃいましょう！

4月に行った「インド古典音楽キャーバーテ」第一回では、音楽解説を行うはずが、一人感無量となってしまい、言葉を失ってしまった太郎さん。今回はどんなお話を聞かせてくれるのか楽しみです。

＊サラームバワン（SalamBhavan）
サラームバワンはよろずエキゾ風物ライター／和光大学ぱいでいあ講師のサラーム海上が運営するプライベートスペースです。サラームが秘蔵の現地撮影ビデオや各種エキゾ音楽映像の上映会、講演、エキゾ料理対決、義太夫やシタールの演奏会などを企画していきます。どうぞよろしくお願いします。
ちなみに「バワン(Bhavan)」とはヒンディー語などインドの言葉で「大きな建物、屋敷」を意味します。南インド料理の人気定食屋「サラバナバワン」から名前をいただきました。

11.12 Fri. Talvin Singh Tablatronics Live@代官山AIR

そして、98年の1stアルバム「OK」でエイジアン・アンダーグラウンド・サウンドを築き上げたUKエイジアンのタブラ奏者タルヴィン・シンが9年半ぶりに来日公演を行います。

昨日、インド古典のコンサート会場とナマステインディアで300枚ほどこのイベントのフライヤーを撒いたのですが、そのうち、50人ほどから「絶対行きます！」と言われました。タルヴィン、10年もアルバムを出していないのに、幸せ者だなあ。
Liveは日本の誇る鳴り物デュオHIFANAと、メインフロアのDJは井上薫君が久々にChari Chari名義で登場です。サラームはシリル・コピーニとともにラウンジフロアのDJ担当です。事前に連絡いただければディスカウント出来ますので、この機会に是非どうぞ！

この他、10月下旬にまだ確定していないトーク＆DJイベントがありますが、次回のサラーム通信でお知らせします。

さて、サラーム通信のメインコンテンツであるエキゾ料理レシピです。
今回はスペインのタパス料理の定番です。インドのデリーで滞在した友人宅で作りました。日本に入ってきている冷凍エビの多くはインド産です。インドではエビは新鮮なものがお頭付きで売っています。もちろん冷凍していないから、味も濃厚です。U-zhaanは著書「ムンバイナウ」で「ムンバイで一番おいしいものはコカ・コーラです。」と書いていますが、正直ムンバイで一番うまいものはエビかも。今回の滞在中もエビとズッキーニのタジン、エビの頭のポルトガル風オジヤ、エビの頭の味噌汁を作りました。直径20cm以下の土鍋で作ると保温も雰囲気も本格的になります。

【材料：4人分】

• エビ（冷凍のブラックタイガーやバナメイ海老など）：16尾：殻をむき、背わたを取る。お好みで背開きにしても美味い
• にんにく：２かけ：薄切り
• 赤唐辛子：一本
• ローリエ：一枚
• オリーブオイル：1カップ以上
• 塩：小さじ1/2
• レモン：1/4個
• バゲット：1本、薄切り

【作り方】

1. 土鍋にオリーブオイルとスライスしたにんにく、赤唐辛子、ローリエ、塩を入れ、中の弱火で熱する。
2. ニンニクの香りが出てきたら、エビを入れ、色が赤くなるまで火を通してから裏返し、両面に火が通ったら出来上がり。
3. バゲットに乗せ、レモン汁をしぼっていただく。

＊ニンニクとエビ出汁の効いたオリーブオイルが最高に美味いので、バゲットですくってどうぞ。あまったら、オムレツの作る際に使ってみて。

今回の料理は簡単でしょう！？　普段は7工程くらいになるのに、今回は3行程ですから。日本でも新鮮なエビが手に入る地方にお住まいの方、タイやマレーシア、インドにお住まいの方、フランスやスペイン、ポルトガル、オーストラリア、オランダなどにご旅行の方、是非キッチンを借りて作ってみて下さい。

年末年始に日程を変更した「モロッコ グナワと伝統音楽10日間の旅」もまだまだ参加者絶賛募集中です。マラケシュ、フェズでの滞在を増やし、地方ごとに異なるモロッコの風土や文化をじっくり味わえるようにスケジュールを組み直しました。
年末年始の予定をまだ決めていない方、一緒にグナワでレッツトランスしましょう！
http://www.chez-salam.com/maroctour.html

さて、サラーム通信10年9月号はこれでおしまいです。今週、来週は野外コンサート等も多そうですが、皆さんお元気で！

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