サラーム通信201124
アフガニーチキン
サラームアリクム。
夏の間はサウナか、オーブンの中にいるようだった我が家サラームバワンもついに冷えこみ始めました。2畳のホットカーペットと、僕の足下に1畳のホットカーペットはあるけれど、それだけでは真冬は越せないので、色々と迷って24畳用の国産石油ストーブを買いました。人にはアラジンのブルーフレームを薦められましたが、あれは最大13畳くらい用なので足りないのです。これまで石油ファンヒーター、ガスファンヒーター、エアコン、デロンギのオイルヒーターなどは買ったことありましたが、旧式の石油ストーブを買うのは初めて。
炎を見ているとなかなかに落ち着きます。お湯もわかせるし、加湿器にもなるし、灯りの代わりにもなるとイイ事づくめです。問題は灯油のニオイが残ることくらいかなあ。
そんなわけで、もうすぐ今年も終わりが近づいてまいりましたが、サラームのDJやトークの情報をお知らせします。
12/2(木)INDOMMUNE~BOLLYWOODOMMUNE
あのDOMMUNEにサラームがトーク&DJで出演することになりました。お相手はダンサーのCOCO AYUMIさん。インドやアフリカ、アメリカで踊り、ネパールの映画業界コリウッド(カトゥマンドゥ版ボリウッド)のミュージックビデオにも出演している行動力あふれる女性です。日本人にはなかなかいない強烈な個性にサラームもタジタジです。DOMMUNEは限定50名なので、ボリウッド音楽ファンこの機会に是非お集まり下さい。
推定視聴者20億人以上、地球上に暮らす人類の1/3以上が鑑賞し、泣き笑い、一喜一憂する地球最大級のエンタテインメントがインドの誇るボリウッド映画。インド亜大陸だけでなく、東南アジア、中東、アフリカ、そして今ではイギリスやドイツでもハリウッドに負けない影響力を持ち始めている。そんなボリウッド映画の音楽とダンスについてのトーク&ダンス&DJイベントを渋谷のライブストリーミングスタジオDOMMUNEより全世界に同時配信する。解説とDJは毎年インドに通いつめ、インド音楽に関する著作「プラネット・インディア」を持つ「よろずエキゾ風物ライター/和光大学ぱいでいあ講師」のサラーム海上。聞き手とダンスはインド、ネパール、アフリカなど、ワールドワイドな活動を行うボリウッドダンサー、COCO AYUMIです。
日時:12月2日(木)19:00~24:00
開催場所:DOMMUNE 東京都渋谷区東 4-6-5 サンライズビルB1F
(DOMMUNEについては別紙参照)
試聴方法:http://www.dommune.com/より同時無料配信。
またはスタジオにて観覧(限定50名のみ入場料1500円 DOMMUNEのウェブサイトから応募)
第1部:BOLLYWOODOMMUNE トーク 19:00~21:00
解説:サラーム海上(よろずエキゾ風物ライター/和光大学ぱいでいあ講師)
聞き手:COCO AYUMI (Bollywood Gypsy Fusion/Ethno-Exotica Vaudeville)
第2部:BOLLYWOODOMMUNE DJ & DANCE PARTY 21:00~24:00
DJ:サラーム海上
ダンス:COCO AYUMI
12/3, 10, 17(金) NHK BS1 アジアクロスロード アジアエキゾ音楽紀行インド編
そして、12/3、10、17の金曜夕方5時からNHK BS1にて放送される「アジアクロスロード」にまたまた三週連続でサラームが出演します。お題は「アジアエキゾ音楽紀行 インド編」。
第一週はサラームと吉井歌奈子キャスターがインド音楽における五組の有名アーティストを紹介します。第二週は日本のインド古典音楽演奏家二人を訪ね、古典楽器の演奏を学びます。第三週は先日来日していたあのインド系イギリス人タブラ奏者に直撃インタビュー。現在に生きる古典音楽演奏家の姿を探ります。こちらもお見逃しなく!
12/4(土)『宮古島の神歌と古謡2010』@法政大学 市ヶ谷 薩埵ホール
歌で祈り、神と交信する宮古島。沖縄琉球弧をこえ日本全国から見ても貴重な神歌を体感して下さい。去年夏の草月ホールでは雨乞いの歌で二重の虹を呼びよせ、今年1月にはUAと「宇宙とヒトをつなぐもの」にて共演した”ハーニーズ佐良浜”を筆頭に神歌と古謡をスピリチュアルやヒーリング的観点からもお楽しみ頂けるでしょう。
ナビゲーターに久保田麻琴氏を迎え、ゲストスピーカーには民俗学者:谷川健一先生とよろずエキゾ風物ライター:サラーム海上氏を交えてのトークセッションもあります。
現地の御嶽や祭祀でしか体感できない歌をどうぞお見のがしなく。
「宮古島で古くから歌いつがれてきた神歌と古謡は琉球のブルースだ!」久保田麻琴
≪神歌≫
[伊良部島佐良浜地区]●ハーニーズ佐良浜
濱川美代(元大司) 長崎国枝(元カカラ) 上原敏美(元カカラ)
与儀千代美(元カカラ) 仲間八重子(元ナカンマ)ハーニーズ・佐良浜
[宮古島上野地区]●宮国マツ
[宮古島狩俣地区]●狩俣ヒデ
≪古謡≫
[在東京・宮古島西原地区出身]●仲本光正 (歌・三線・クイチャーパラダイス代表)
[多良間島]●浜川春子(歌)
≪ゲスト・スピーカー≫
●谷川健一 (民俗学・地名学・作家・歌人)
●サラーム海上 (よろずエキゾ風物ライター・DJ)
≪ナビゲーター≫
●久保田麻琴 (音楽プロデューサー・音楽家)
【会場】法政大学 市ヶ谷キャンパス内 外濠校舎6階 薩埵ホール
〒102-8160 東京都千代田区富士見2-17-1
● 17:00開場 18:00開演
●入場料:前売5500円/当日6000円/学生3000円(全席自由)●チケット発売日:2010年10月22日(金)〜
●チケット取扱:イープラス/ローソンチケット(Lコード70527)
●お問合せ: 晴れたら空に豆まいて/03-5456-8880/ miyako@mameromantic.com
●主催:法政大学沖縄文化研究所
●共催:一般社団法人ATALASネットワーク/㈱じゃんま
●後援:沖縄県宮古島市/宮古島商工会議所/宮古島観光協会
●企画・制作:㈱じゃんま
●プロデューサー&ナビゲーター:久保田麻琴
http://www.moonromantic.com/?p=4129
12/20(月)サラームバワン005 及川景子 ウンム・クルスームへの愛を語る
アラブ〜中東世界における20世紀最大の女性歌手、ウンム・クルスーム。没後三十余年が経つ今もエジプトやアラブ諸国の街角からは彼女の歌声が途絶えることはない。大編成オーケストラを従えて、愛や喪失をテーマにした彼女の歌は、その場の聞き手の反応により自在に長さを変え、一曲一時間、時に一時間半以上に及んだ。そして、毎月第一火曜にラジオ放送された彼女のレギュラーコンサートの時間、カイロの街角からは人通りが絶えたとも言われている。
アラブ音楽、そしてベリーダンス音楽を語る上で最も大きな存在であるウンム・クルスームへの深すぎる愛を、おなじみのアラブ音楽ヴァイオリン奏者及川景子が、サラーム秘蔵の7枚組DVDボックス「ウンム・クルスーム物語」や及川が愛蔵する貴重な音楽映像資料を元に、じっくりと濃密に語ります。
アラブ音楽〜中東音楽ファン、全てのベリーダンサーはマストのイベントです。
12月20日月曜夜7時より
会費:1500円(チャイ、お菓子付き)
会場:経堂サラームバワン
予約受付終了しました。次回をお楽しみに。
アフガニー・チキン
さて、今回のサラーム通信レシピはインド料理、アフガニー・チキンです。先日訪れたデリーでは色々美味しいモノを食べることが出来たのですが、中でも忘れられない味となったのがアル・カウサルという野外の焼き肉屋のアフガニー・チキンでした。見た目は皮をはいだチキンまるごとを炭火で焼いた、白いタンドーリ・チキンといった風情。ヨーグルトと胡椒と塩を中心にマリネしてあって、肉のウマ味が炭火で凝縮されていました。素人で真似出来るわけはないのですが、ヨーグルトと塩と胡椒で一晩マリネしてから、オーブンで焼いてみたら、本家の味にはまったく及ばないながらも、鶏肉のうま味が詰まったシンプルな味に出来ました。文化放送くにまるジャパンで紹介したところ、司会の野村邦丸さんも「美味い!」と連発してくれて、番組に問いあわせが殺到したとのことです。
【材料:四人分】
- 鶏1kg(骨付きモモ肉2本と胸肉2枚)
- プレーンヨーグルト:400g(1パック)
- にんにく:2かけ
- 黒胡椒(出来れば粒のもの、なければ挽いたもの):小さじ2
- カルダモン(なくてもよい):6粒
- レモン汁:中1個分
- 塩:小さじ2
- 金属の焼き串(なければ竹串):5〜6本
- {ミントソース用}
- スペアミント:カップ1
- 香菜:1枝(カップ1/3)
- プレーンヨーグルト:カップ1/4
- レモン汁:大さじ1
- 塩:小さじ1
- 砂糖:小さじ2
- クミン(出来れば粒のもの、なければパウダー):小さじ1/2
- {付け合わせ}
- 玉ねぎ:中1個
- ナーン(なければ、フランスパンなどお好みのパン)
【作り方】
- 鶏肉は皮を取り去り、食べやすい大きさに切り分け、味が染みこみやすいようにフォークの先をブツブツと刺して、穴を開けておく。
- 黒胡椒とカルダモンは小さな鍋で乾煎りしてから、フードプロセッサーで挽き、にんにくはすり下ろす。大きめのボウルに挽いた黒胡椒、にんにくをプレーンヨーグルト、レモン汁、塩とともに混ぜ合わせ、マリネ液を作る。
- 1の鶏肉を2のマリネ液に漬け込み、味が染みこむようによく混ぜ、ラップして、冷蔵庫で一晩おく。
- クミンは小さな鍋で乾煎りしてから、フードプロセッサーで挽く。ミントソースの材料を全てフードプロセッサーに入れ、ペースト状になるまで回転させる。
- 翌日、マリネした鶏肉を金属の焼き串に刺し、その間にオーブンを250度に温めておく。オーブンの焼き皿の上に焼き網を乗せ、その上に串刺しにした肉を並べて、15分から20分、表面のヨーグルトに少々焼き色が付くくらいまで焼く。
- 玉ねぎは縦薄切りにし、水に5分ほどさらしてから、水を切り、取り皿に敷き、焼き上がった鶏肉を並べ、ミントソースをかけて、ナーン(なければパン)とともにいただく。
それから一つ残念なお知らせです。
モロッコグナワと伝統音楽を巡る10日間の旅 キャンセルのお知らせ
「モロッコグナワと伝統音楽を巡る10日間の旅」、11月10日をもちましても申込者が最少催行人数に達さなかったため、キャンセルさせていただきます。申しこまれていた方にはご迷惑をおかけしました。ここにお詫び申し上げます。また来年仕切り直したいと思っています。
僕達夫婦は懲りずに年末年始にモロッコを調査取材のため3週間ほど訪れることにしました。1月10日あたりにマラケシュにいる予定の方、飯でもご一緒しましょう。
さて次回は師走です。皆様風邪などひかぬように。