世界一美味しいオリーブオイルを求めて
レバノン南部の村カファルキラへ

今回お世話になったのは
「世界一美味しいオリーブオイル」を日本に輸出している
大塚オリーブファームの大塚不波土さん。
レバノン到着早々、国境に接する村カファルキラへ。

途中シドンの町のレバノン陸軍に寄り、外国人通行許可証を取得し、
ナバティエの町で昼食を買い込みながら三時間のドライブだ。

カファルキラはベイルートの爆弾テロ騒ぎが嘘のように静かな田舎の村だった

しかし、到着してすぐに村のヒズボッラー幹部二人が僕のカメラ査察に現れた。
イスラエルの国境までなんと最短で100mほど。
静かに見える村だが、2006年のイスラエル攻撃の際の傷跡は至る所に残っている。

オリーブの収穫の季節

僕たちが訪れた10月下旬は幸運なことに
オリーブの収穫の季節だったのだ。

不波土さんのオリーブオイル精製場

大塚オリーブファームの大塚不波土さんが
私財を費やして建設したオリーブオイル精製場。
不波土さんの農園の収穫はまだ始まっていなかったが、
近所から持ち込まれた3トンのオリーブを
精製するのを見ることができた。

一番絞りのオリーブオイル
は輝くような黄緑色だった

運ばれてきたオリーブの実は洗浄、選別を経て、一つ1.5トンの石の円盤を二つ組み合わせた石臼で轢き、よく練ってペースト状にする。それをフェルト状の布の円盤に乗せ、その円盤を何十枚も積み重ねた円筒を機械にかけて圧搾する。すると円盤の表面から茶色い油が流れ出す。それを水とととも遠心分離機にかけて汚れを除去する。分離器の蛇口からは明るい黄緑色に輝くオリーブオイルが流れ出した。3トンのオリーブから約500kgのオリーブオイルが取れた。

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